図解師★ウルフです!
僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)
目次
「西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介」一時休止のお知らせ
本企画は、西野亮廣さんの考え方に共感した、私、図解師★ウルフが、その考え方を拡散すべく「西野亮廣エンタメ研究所」の1年前の記事を拡散していたものです。
(「西野亮廣エンタメ研究所」のルールとして、1年経過した記事は公開していい事になっています)
2019年10月分よりスタートし、約1年8ヶ月…毎日更新してきましたが、この度、2022年6月30日を持ってこちらでの更新を一時休止することになりました。
毎日楽しみにしていただいていた皆さんに対しては大変申し訳ありません。
今後は、下記URLよりご覧いただければ幸いです。
引き続き『西野亮廣エンタメ研究所』をどうぞよろしくお願いいたします!
西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2021年6月26日
(以下西野亮廣さんの記事の引用です)
おはようございます。
最近は「酔っ払っている状態で、いかにクオリティーを出すか?」を追求しているキングコング西野こと「Mr.人生詰んだ」です。
#こうなったら
#もう終わり
#今までありがとう
さて。
今日は「現代の映画とは何なのか?」というテーマで、お話ししたいと思います。
「映画の話は、僕には関係ない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、クリエイターさんや起業家さんと話をすると、いつも各業界で起きている問題は、時間差はあれど、ほぼ同じようなことが起きているので、今回の話も、何かしらの参考になるかもしれません。
#参考にならないかもしれません
#その時はゴメン
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▼ ここ最近の映画の動きから見えてくるもの
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映画のお仕事に関わるようになってからというもの、デイリーの「観客動員」を毎日チェックしています。
普段、生活していると、あまりこういう数字は見ないですよね。
ただ、ず~っと見ていると、様々な課題が浮き彫りになってくるので、結構面白いです。
ちなみに昨日(6月25日)の「観客動員数」と「上映館数」も調べてみました。
「⭐マーク」が付いているのは、映画公開日から2週間以内の新作です。
昨日の数字はこんな感じ↓↓
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【1】 19039人 302館
⭐『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
【2】 16199人 203館
⭐『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
【3】 14254人 306館
『るろうに剣心 The Beginning』
【4】 13347人 264館
⭐『キャラクター』
【5】 9171人 298館
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
【6】 9101人 282館
⭐『夏への扉-キミのいる未来へ-』
【7】 7746人 294館
⭐『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』
【8】 6030人 303館
『るろうに剣心 最終章 The Final』
【9】 5863人 289館
⭐『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』
【10】 5392人 99館
⭐『BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.』
【11】 4103人 288館
『名探偵コナン 緋色の弾丸』
【12】 4072人 291館
⭐『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』
【13】 3515人 267館
⭐『それいけ!アンパンマン ふわふわフワリーと雲の国』
【14】 3201人 172館
⭐『Arc アーク』
【15】 2600人 296館
⭐『モータルコンバット』
【16】 2103人 283館
⭐『いのちの停車場』
【17】 1970人 175館
『クルエラ (吹替版)』
【18】 1810人 145館
映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット
【19】 1614人 217館
⭐『漁港の肉子ちゃん』
【20】 1556人 58館
『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』
※出典:興行収入を見守りたい(https://mimorin2014.blog.fc2.com/)
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『るろうに剣心』や『エヴァンゲリオン』や『名探偵コナン』は、公開から結構経っているのに、この位置。
やはりメジャータイトルは強いです。
この表の見方は色々ありますが、一つとして、「観客動員数を上映館数で割ると、なんとなく盛況ぶりが伺える」があると思います。
それでいうと、決して上映館数は多くありませんが、『BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.』は、コアファンをキッチリと取りにいっている印象です。
一方、少し苦戦しているのが、前作で11.2億を記録している『ピーターラビット2』。
「ここからどう持ち直していくのか?」「広告の二の矢、三の矢を用意しているのか?」に注目しています。
さて。
先に総括すると、最近の(とくにコロナ禍における)映画の数字を見るかぎり、「ファンコミュニティーを熟成させていない作品は結構厳しい」というのが僕の結論です。
一体どうしてそんなことが起きているのでしょうか?
ちょっと考えてみましょう。
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▼ 現代映画とは「儀式」である。
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僕たちクリエイターは現実を受け止めなければいけません。
そのうちの一つに、「映像作品を観るだけなら、家で観れる」という現実があります。
『ピーターラビット2』も、きっと1年後にはテレビかNetflixで観れちゃうんです。
となってくると、映画館に足を運んでもらうには、「映像作品が観れる」以外の価値と、「今、観なきゃいけない」を提供しなければなりません。
ここで効いてくるのが「コミュニティー」です。
コミュニティーをキチンと熟成させておくと、『映画の感想』がそのコミュニティーの「コミュニケーションツール」になるので、要するに、作品が“生活必需品”にグッと近づきます。
作品の感想を持っていないと、コミュニケーション障害を起こしちゃうんですね。
そして、もう一つ。
日本には昔から「ハレ(非日常)」と「ケ(日常)」という世界観があります。
「ハレ」というのは【儀礼】や【祭】や【年中行事】を指します。
「ハレ」があるから、その日を楽しみに「ケ」を頑張れる。
「来週は、いよいよ『だんじり祭り』だから、それまでは仕事を頑張ろう!」といった感じで、僕らは昔から「ハレ」と「ケ」で肉体的にも精神的にもバランスをとっていました。
ここでのポイントは、「ハレ(儀礼や祭)」は共同作業なので、「コミュニティーが無いと、ハレたりえない」という点です。
「『ピーターラビット2』、いよいよ来週公開だねぇ~」という会話が起こらないかぎり、『ピーターラビット2』は、どこまでいっても「素晴らしい映像作品」どまり。
「ハレ」になりません。
「ハレ」というのは「ケ」が枯れてきた時(ケガレ)の回復薬のような役割を持っているので、すっごく難しいところでありますが、「来週『ピーターラビット2』が公開されるから、それまで仕事を頑張ろう」というところまで、ピーターラビットコミュニティーを熟成させないと、なかなか足を運んでもらえない。
人は「ハレ」の為に「ケ」を生きているので、「ケ」には足を運ばないんですね。
「ケ(日常)」になってしまった(家で観れるようになってしまった)映画を、再び「ハレ」にするには、オフサービス(お客さんがサービスを利用してない時間)のデザインが、メチャクチャ重要です。
今回の『エヴァンゲリオン』なんかは作品の素晴らしさもさることながら、「庵野秀明監督の一つの時代の弔い(とむらい)」的な意味合いが多分に含まれていた。
「観に行く」というよりも、「観とどけにいく」といった雰囲気がありました。
#なんとなく伝わりますよね
『鬼滅の刃』もやたら燃えてる人の葬式だったし、『スターウォーズ』の新作も、毎回、「映画」というか「儀式」に近い。
#あとはラーメン二郎
「素晴らしい映像作品ができました」
「広告費をジャンジャンかけて宣伝しました」
は、もう厳しくなってきたのだと思います。
いかにハレ(儀式)化するか?
その為の、助走をいかに作るか?
きっとコレ(オフサービスのデザイン)は映画に限った話ではないハズです。
僕らは気を抜くとすぐに「クオリティーの追求」に溺れてしまうので、自戒をこめて、ここに記しておきます。
現場からは以上でーす。
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