図解師★ウルフです!
僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)
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目次
西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2021年5月26日
(以下西野亮廣さんの記事の引用です)
YouTubeで「アライグマが屋根に刺さった」というタイトルを見つけて、「釣りタイトルだろ…」と思って、一応動画を見てみたら、本当にアライグマが屋根に刺さっていて、ファンタジー作家を引退することを決意したキングコング西野です。
#現実でこんなギャグ漫画をするな
#こんなのに誰が勝てるんだよ
(※こちら)
さて。
今日は『先人のアップデートにあやかる』というテーマでお話ししたいと思います。
『えんとつ町のプペル×ドライブインシアター』の話です。
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▼ はじめに
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イオンシネマさんとおこなっている『映画えんとつ町のプペル×ドライブインシアター』が好評です。
僕も先日行かせてもらったのですが(※往復3時間のドライブ)、会場に着くと、巨大なスクリーンがズデーンと構えていて、それを取り囲むように車がズラリ。
そこには「祭り感」があって、こんな高揚感を味わったのはいつぶりでしょうか。
コロナ明けにオフラインイベントの需要が爆発することを確信しました。
ここで議論したいことがあります。
コロナを恐れている人達にも、赤ちゃん連れのお父さん&お母さんにも、ワンちゃん連れのお父さん&お母さんにも楽しんでいただいている『ドライブインシアター』ですが、一つ確かなことは、「西野が考案したエンタメでも何でもない」ということです。
調べてみると、『ドライブインシアター』の始まりは1933年6月。
映画館の椅子の座り心地の悪さに不満を覚えたことがキッカケとなったそうです。
当時のキャッチコピーは「家族みんなのためのエンターテイメント」。
なるほど。子供が騒ごうが、泣き叫ぼうが、周りに気を使うことはありません。
車文化の普及とともに館数を増やした『ドライブインシアター』ですが、
ビデオ・D V Dの普及とともに衰退の一途を辿り、日本では2014年には「0館」となってしまいました。
一部、 イベント的に開催するケースはありましたが、コロナ禍で注目を集めるまでは、「終わってしまった文化」だったんですね。
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▼ 終わってしまった文化だけど…
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ただ、僕は『ドライブインシアター』という文化が終わった時と今とでは、全く状況が違うと思っています。
たしかに、クリアな映像を観るのや、クリアな音を聴くのであれば車の中よりも、映画館の方がいいし、
何より、
「家族みんなのためのエンターテイメント」であれば、車の中よりも、自宅で「D V D」や「Netflix」や「ディズニー+」を観た方がいい。
『ドライブインシアター』という文化が終わり始めた時というのは、「自宅で映画を楽しめるインフラが整い始めていた時期」で、当時それは「非日常体験」でした。
当時は、「自宅リビングでディズニー作品をT Vリモコンでザッピングできる世界」じゃなかったんですね。
だけど、今は、それが当たり前になってしまい、逆に、『ドライブインシアター』が提供しているモノの希少価値が上がった。
『ドライブインシアター』が提供している価値は、「映像や音楽がクリアに取得できる」ではなくて、「会場に向かうまでの車内の家族の会話」だったり、駐車場の真ん中に建てられたスクリーンの非日常感であって、それは「D V D」や「Netflix」や「ディズニー+」では再現できません。
映像作品が自宅でいつでも観られるようになった今、むしろ求められるのは、そういった「体験」です。
この時、「まったくオリジナルの体験コンテンツ」を考案し、提供するのではなく、「過去に人を集めたことがある体験コンテンツ」に手を出すのが大切だと思っています。
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▼ 時代に押し出されて廃れはしたけど、『人を集める力』はあったモノ
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今でいうと、「サウナ」がそれにあたります。
「サウナ」があの形になるまでに、何百人、何千人、何万人といった先人達が改善を繰り返しています。
発祥はフィンランドと言われていますが、それこそ古代ローマ帝国には、すでに「発汗室」なるものがあった。
皆でよってたかって、何十年も、何百年もかけて、「ココは、こうした方がよくね?」という改善を繰り返しまくって、今の形に至ります。
人を集めた歴史を持ったコンテンツは、「どうすれば気持ち良くなるか?」の本質を捉えていて、それというのは、たった一人のアイデア(たった一人の人生)で辿り着ける答えじゃないんですね。
『ドライブインシアター』にしても、先人達が何度も改善を繰り返して、“エモさ”を追求して、あの形に辿りついています。
時代に追いやられはしましたが、人間が興奮するポイントをキチンと押さえているんですね。
コロナ禍で再注目されましたが、コロナはあくまでキッカケでしかありません。
YouTubeで(ゼロ円で)聴ける音楽を生で聴きたい人がお金を払ってライブに流れたように、映画もまた、「体験」に流れてきているのだと思いました。
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▼ 再び注目を集めている『ドライブインシアター』の課題
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ただ、ドライブインシアターのC Mやテレビの特集を観た時に気になったことが一つあります。
それは、「スクリーンに映し出された映像がモザイク処理されている」ということです。
映画というのは、いろんな会社が権利を共有しているので、映画の映像を、そういった場所で簡単には流せないんですね。
これだと『ドライブインシアター』未経験の人は、現場のイメージがつかない。
SEKAI NO OWARIのライブ映像(舞台セットなど)がテレビやYouTubeでチラッと流れるから、「今度は行ってみたい」となるわけで、あのステージ上の様子が全編モザイク処理されていたら(お客さんしか映っていなかったら)、なかなか行く気にはなれません。
旅行パンフレットの写真を見て、「この景色を生で観てみたい」と思うから、僕たちは旅行することを決断します。
「人は確認作業でしか動かない」という話です。
『ドライブインシアター』自体は(今の時代に合っていて)素晴らしいのに、権利の関係で「広告しきれない」という課題を抱えていました。
それに対して、「まぁ、仕方ないよね」という西野ではありません。
#もうご存知でしょう
この度、スタッフに言って、『えんとつ町のプペル×ドライブインシアター』のC Mを作ってもらいました。
どこにも口を出させない為にC M製作費は持ち出しです。
#こういうことにサロンの売り上げを使っています
スクリーンの映像(映画の映像)をC M内に入れ込むには、T O H Oさんや吉本興業といった各所の許可が必要で、イオンシネマさんの営業の方がその許可を取るのは極めて難しい。
ついでに言っちゃうと、主題歌を使用する許可をS O N Yさんから頂くのも極めて難しい。
そこで「西野亮廣」という「日本のマコーレー・カルキン(思いどおりにいかないとブチギレる子役こじらせジジイ)」が旗を振ったわけです。
このC Mを一つ作って、YouTube上においておけば(概要欄で常に最新の上映情報を確認できるようにしておけば)、『えんとつ町のプペル×ドライブインシアター』のお客さんは回り続けるでしょうし、「他の作品も観てみたい」という人も出てくるでしょう。
大切なのはチケットが完売した後も、文化として根付かせる為に宣伝し続けることです。
『ドライブインシアター』で一人でも多くのお客さんを楽しませて、
一人でも多くの雇用を作ることができれば幸いです。
今回、作ったC Mは今日の19時にYouTubeにアップしますので、「プレミア公開」の通知を設定しておいてもらえると嬉しいです。結婚してください。
今日の記事の続編というわけではありませんが、この「集客力があるけど廃れたコンテンツの再利用」に関しては、結構いろんなシーンで転用できると思うので、
明日は「多分、このコンテンツ、使えるんじゃね? 誰かやってみれば?」というお話をしたいと思います。
それでは、素敵な1日をお過ごしください。
現場からは以上で〜す。
【追伸】
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