2021年4月

【ここまで考えていた!】キンコン西野、絵本戦略驚異の全貌を語る!(前編)~西野亮廣サロンの過去記事!20210422

図解師★ウルフです!

僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)

そして…ついにDVD発売決定!豪華特典付き、ご予約はお早めに!

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2021年4月22日

(以下西野亮廣さんの記事の引用です)

おはようございます。
「100g当たり5kcal未満(飲料の場合は100mL当たり5kcal未満)であれば【ゼロカロリー】と表記してもいい」というルールって何?と思っているキングコング西野です。

さて。
今回は『キンコン西野の新作絵本 〜衝撃ハチャメチャ大作戦!〜(前編)』というテーマでお話ししたいと思います。

日曜日の投稿(コラム回)とは真逆の、ビジネスアクセルをベタ踏みする回です。

たぶん結構面白い話になると思うのですが、「前提」をキチンと踏まえておかないと、「おお、なるほど!」とならないと思うので、今日と明日で「前編/後編」に分けて、今日は、「『前提』を整理する回」とさせてください。

本日は助走で、シュートは明日バチコーン!と決めます。

━━━━━━━━━━━━━
▼ 絵本の可能性を整理する
━━━━━━━━━━━━━

まずは、僕が「絵本」というエンタメに見出している可能性について、あらためて整理しておきたいと思います。

数ある日本のエンターテイメントで、ビジネスモデルとして感心せざるをえないのは、やっぱり『漫画』です。

中でも、「週刊誌で連載→人気漫画に育てあげる→T Vアニメ化→映画化」の黄金パターンは向かうところ敵なし。

「漫画原作を映画化したところで、『一話完結モノ』じゃないから、映画作品としては…」という批判もありますが、どっこい、今年の日本アカデミー賞の最優秀作品賞(アニメーション部門)は『鬼滅の刃』です。

ついでに言うと、日本映画の興行ランキングの上位は、ほぼ「漫画原作」。

「いやいや、それでも、『一話完結モノ』じゃないアニメーション作品は、海外に売り込むのは厳しい」という指摘もありましたが、Netflixがその常識をブチ壊してしまいました。

「世界展開する際、わざわざ海外の映画配給会社に売り込まなくても、Netflixでいいじゃん」という風は日増しに強くなっています。
コロナ禍で更に。

(※「ビジネスモデルが凄い!」という話をすると、「作品の中身は…」という風に聞こえちゃうかもしれませんが、「作品の中身も間違いなく面白い」ということを併せてお伝えしておきます。くれぐれも!)

弱点がなかなか見当たらない『漫画』ですが、それでも無理矢理弱点を探すとしたら、思い当たるのは「超長期連載になると新規ファンを獲得しづらい」ぐらい。

20巻ぐらいで連載が終わってくれれば「ここまで話題になってるし、ちょっと読んでみようかしら」となりますが、さすがに「全100巻です!」となると、奪われる時間がチラついてしまって、なかなか手をつけづらい。
Netflixしかり。

もう一つ言うと、「I P展開(ゲーム化など)できない漫画は読者と共に老いていく」という歴史があります。

これは、まぁ、漫画に限った話じゃないですが、「完結した作品」は時が止まっている為、どうしたって新規ファンを獲得し続けるのが難しい。

『鬼滅の刃』が漫画売り場から先輩漫画を追いやったように、
『呪術廻戦』が漫画売り場から先輩漫画をおいやったように、
近頃話題の人気小説が、小説売り場から先輩小説を追いやったように……作品市場では諸行無常の交代劇が常におきていて、おごれる者も久しからず。
基本、「新規ファン」は、「その時もっとも流行っている作品」が獲得します。

ところが「絵本」だけは、それとは違った様相を呈しています。

絵本市場において、「新規ファン」を獲得しているのは「その時もっとも流行っている作品」ではなく、「定番作品」です。

日本だと『はらぺこあおむし』や『ぐりとぐら』や『いないいないばあ』…などなど。
どれも“半世紀前”に出版された作品ばかり。

ここでは祇園精舎の鐘の音が鳴り響いておらず、おごれる者がおごりっぱなし。

買い物で失敗したくないお母さんは、「自分が子供の頃に読んでもらってハマった絵本」を自分の子供に買う傾向が強いので、それが大きな要因でしょう。

西野は、ここに目をつけました。

「【定番絵本】を生みだして、新規ファンを獲得し続けてくれる【定番絵本】を軸足にエンタメを横展開していけば、展開した先のエンタメにもお客さんが流れ続けてくれるじゃん」
です。

漫画だと、これがなかなか難しくて、たとえばミュージカル『幽遊白書』をやっても、客席には僕世代の中年がズラリと並び、この客層は年々上がり、集客は先細りしていきます。

ということで、僕らが仕掛ける全てのエンタメの玄関口に、「新規ファンを獲得し続けてくれる絵本」を置こうと考えたわけです。

この説明は、これまでも散々してきましたが、今回の話の下地としてヒジョ〜に重要になってくるので、頭に叩き込んでおいてください。

僕が絵本に見出した可能性は、「定番絵本は新規ファンを獲得し続ける(作品の認知を増やし続ける)」です。

この他にも「おみやげになる」「ギフトになる」「インテリアになる」などの意味変(「読み物」という理由以外で買っていただける)があったりしますが…今回はその話は割愛させてください。

━━━━━━━━━━━━━
▼ 打ち出し方を整理する
━━━━━━━━━━━━━

絵を真ん中においたエンタメは「文字(音声)」と「イラスト」で構成されていることが多いですが……この二つが、「セパレートになっているか? それとも、ユニットになっているか?」で分けると、いろいろと打ち手が見えてきます。

たとえば《漫画》。
漫画は【絵】の上に「吹き出し」や「擬音」や「説明」といった【文字】がのっています。「ユニット」ですね。

《絵本》はどうでしょう?
【絵】の上に【文字】がのっている絵本もあれば、「イラストページ」と「文章ページ」が完全に分かれている絵本もあったりします。

「ユニット」になっている絵本もあれば、「セパレート」になっている絵本もある…といった感じですね。

《アニメーション》は、『映画 えんとつ町のプペル』のように、【映像】の上に【音声(音楽)】がのっているアニメーションもあれば、【映像】単体で成立している抽象的なアニメーションもあります。
映像も「ユニット」と「セパレート」で分けて考えることができます。

一方、《絵画(アート作品)》は、基本、「セパレート」です。

美術館などにいくと、僕らは「キャプション(解説)」を読んだりしますが、「キャプション」は額縁の外にあります。
ゴッホの「ひまわり」の【絵】の上や、
ダ・ヴィンチ「モナリザ」の【絵】の上には、【文字】は一文字もないんですね。

ならば、《西野の絵本》はどうでしょう?

西野の絵本は「イラストページ」と「文章ページ」で完全に分かれています。
絵本を開いて、左側が文章ページで、右側がイラストページという感じです。
時々、見開き両面がイラストページの場合もありますが、その時、そこには【文字】が入っていません。
西野の絵本は「セパレート」なんですね。

整理すると、ザックリとこんな感じです↓

【ユニット】
漫画、商業アニメーション、多くの絵本

【セパレート】
絵画、抽象アニメーション、西野の絵本

さて。

ここから、僕がどういった答えを割り出したか?という話なのですが………

「漫画だから、こう仕掛ける」「絵本だから、こう仕掛ける」といった区切り方ではなく、
僕は、「ユニット作品だから、こう仕掛ける」「セパレート作品だから、こう仕掛ける」といった区切り方をしてみることにしました。

(ところで…こんな話、興味あります?)

つまり、【セパレート】に分類されている西野の絵本を打ち出していく時に参考にするべきは、【ユニット】に分類されている「多くの絵本」ではなくて、
【セパレート】に分類されている「絵画」や「抽象アニメーション」であると。

西野の絵本の売り方を考える時には、

「ちなみに『いないいないばあ』って、どうやって売ってるっけ?」

と考えるのではなく、

「ちなみに『モナリザ』って、どうやって売ってるっけ?」

と考えた方が、“転用できる事象”が多い。

そんなこんなで『絵本展』です。

国内外で『光る絵本展』という個展を当たり前のようにやっていますが、そもそもあれは「イラストページ」と「文章ページ」が分けられているから成立しています。

絵の上に文章(日本語)が入っていたり、「ふきだし」が入っている【ユニット作品】だと、『個展』という打ち出し方は、いろいろと成立させるのが難しいんですね。

ここでの「まとめ」は、「セパレート作品は、ジャンルが違おうとも、セパレート作品を参考にした方がいいよね」です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ そんなこんなで明日の記事をお楽しみに
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

① 「定番絵本は新規ファンを獲得し続ける(作品の認知を増やし続ける)」
② 「セパレート作品は、ジャンルが違おうとも、セパレート作品を参考にした方がいいよね」

この二つを下地にして、明日の記事『キンコン西野の新作絵本 〜衝撃ハチャメチャ大作戦!〜(後編)』をお楽しみください。

予習(復習?)として、「N F T」を頭に入れておいてください。

明日は面白くなりそうです。
ぶっちぎります。ムフフ……

現場からは以上で〜す!

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!

【教えて西野先生!】最近よく聞く『NFT』ってナニ?/西野亮廣
https://gamp.ameblo.jp/nishino…/entry-12666276214.html

西野亮廣さんの記事を音声で聴こう!

上の西野亮廣さんの記事を音声コンテンツにしました。

これで、”ながら時間”に聴くこともできます!ぜひご利用ください。

このコンテンツを通じて「西野亮廣エンタメ研究所」に興味を持っていただければ幸いです!

 

過去記事再生リストはコチラ👇通勤・通学・家事のおともにどうぞ!

 

「西野亮廣エンタメ研究所」とは

「西野亮廣エンタメ研究所」月額1000円のオンラインサロンで、西野亮廣さんが自身の活動の情報を毎日2000~3000文字の記事にして投稿しています。
※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。

いまや出来上がった作品ではなく、その過程のメイキングが「最高のエンタメ」です!

この過去の記事を読んで、「面白そう!」と思った方は下記URLから入会ください。
(いつでも退会可能です)

「西野亮廣エンタメ研究所」の入会はコチラ
https://salon.otogimachi.jp/

他にも西野亮廣さんの情報をまとめていますので参考にしてみてください!

西野亮廣さんの作品紹介

絵本

ビジネス書・エッセイ

その他

西野亮廣さん情報まとめ

西野亮廣さんの情報をまとめましたので参考にしてください!

「西野亮廣エンタメ研究所」の入会はコチラ
https://salon.otogimachi.jp/

毎日10分更新!西野さんの音声コンテンツ「Voicy」はコチラ
https://www.voicy.jp/channel/941

西野さんの音声コンテンツをYoutubeで聞きたい方はコチラ
https://www.youtube.com/channel/UCOy5sLcFLqYNqZ1iurp4dCg

西野さんの絵本『えんとつ町のプペル』全ページ公開はコチラ
https://poupelle.com/book.php

■読み聞かせ『チックタック〜約束の時計台~』(朗読:戸田恵子)

 

サロンメンバーの図解師★ウルフがまとめた西野亮廣さん情報はコチラ
-西野さんのVoicyまとめ動画

映画『えんとつ町のプペル』を100倍楽しく観る方法!情報まとめあなたは「えんとつ町のプペル」という絵本をご存知ですか?たった4年で発行50万部を突破!全世界40箇所以上で展示会が開かれているすごい絵本です。そして今回2020年12月の映画公開に先だってこの映画を100倍楽しめる情報を、事前に皆様に公開します。(※ネタバレもあるのでご注意を!)...
【図解deまとめ!】『革命のファンファーレ』西野亮廣さん著オススメの本、西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』を完全図解化!図解にすることで、だれでも3分で『革命のファンファーレ』を理解できます。百聞は一見にしかず!「内容を復習したい」「読んだけど少し難しかった」「改めて深掘りしたい」という方に最適!文章だけの説明や書評より、わかりやすいこと間違いなし。視覚と文章が融合された図解のすばらしさを今すぐ体感してみてください!...

 

映画化 日本映画の興行ランキングの上位はほぼ漫画原作 セパレート作品だからこう仕掛ける モナリザ ぐりとぐら ビジネスモデル 本日は助走 アニメーション ミュージカル 超長期連載だと新規ファンを獲得しづらい 絵本展 西野亮廣 呪術廻戦 半世紀前に出版された作品 鬼滅の刃 絵本の可能性 絵画 漫画 IP展開できない漫画は読者と共に老いていく 後編 Voicy NFT 子供の頃に読んでもらってハマった絵本 インテリア 日本のエンターテイメント アート作品 日本アカデミー賞 完結した作品は時が止まる 小説 Non-Fungible Token 自分の子供に買う傾向が強い定番絵本を軸足にエンタメを横展開 おみやげ 週刊誌連載 ひまわり 個展 人気小説 えんとつ町のプペル 非代替性トークン 全てのエンタメの玄関口に絵本を置く ギフト 人気漫画化 ダ・ヴィンチ はらぺこあおむし 小説売り場 プペル 幽遊白書 定番絵本は新規ファンを獲得し続ける T Vアニメ化 西野の絵本 新作絵本 作品市場 西野亮廣エンタメ研究所 衝撃ハチャメチャ大作戦 作品の認知を増やし続ける いないいないばあ 黄金パターン イラストページ ゴッホ 諸行無常の交代劇 オンラインサロン 前編 打ち出し方を整理 絵本 漫画原作を映画化 文章ページ Netflix 絵本は違う エンタメ ビジネスアクセル 文字とイラスト 光る絵本展 一話完結モノ 完全分離 キンコン西野 絵本市場 ベタ踏み セパレート コロナ禍 最優秀作品賞 ユニット作品だからこう仕掛ける アニメーション部門 定番作品 意味変 今日は前提を整理する回 ユニット