図解師★ウルフです!
僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)
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目次
西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2021年3月27日
(以下西野亮廣さんの記事の引用です)
おはようございます。
おそらく呑んでいる時に記した「タコ焼きは廃れない」というメモが残されているのですが、まったく解読できないキングコング西野です。
#タコ焼きは廃れないらしい
さて。
今日は『NFTと品【後編】』というテーマで、昨日のお話の続きをしたいと思います。
「NFTは面白いけど、ここには気をつけたいよね」という話です。
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▼ 本題に入る前に……
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昨日の記事のコメント欄に、
「ブロックチェーンで、本の転売記録を全員が共有(把握)できるようになることで、なぜ、本が転売される度に作家(出版社)にお金が入るの?」
という質問があったので、先にそちらにお答えします。
答えはいたってシンプルで……作家(出版社)が本を世に出す時に「転売する際は、売り上げの5%を転売料として作家(出版社)に支払わなければならない」というルールを組み込んでおく。
そうすれば、AさんがBさんに『えんとつ町のプペル』を1000円で転売した時にキンコン西野(幻冬舎)に50円が入り、
BさんがCさんに『えんとつ町のプペル』を800円で転売した時にキンコン西野(幻冬舎)に40円が入る……
という流れを作ることが技術的には実現可能ですよ、という話です。
「『えんとつ町のプペル』が誰から誰に転売されたのか?(えんとつ町のプペルは今、誰が持っているのか?)」を皆で監視している状態なので、「コッソリ転売」ができないんですね。
なので、転売の都度、「転売料」が大元に入るようにすることができます。
NFTは、ブロックチェーン技術を使って「デジタルデータの【所有権】の数に制限をかけることを可能にした」わけですが、たとえばデジタル作品をNFT化する際にはそれだけではなく、「この作品を転売する際は大元に3%を転売料として支払うことね!いや、マジで!」といったようなルールも取り決めることができます。
アート作品などの場合だと、「その作品の2次展開(グッズ展開)の権利はどうなるの?」みたいなルールも最初に決めておかなくちゃいけないかもしれませんね。
いずれにせよ、「転売されればされるほど、大元にチャリンチャリンと転売料が入る」は技術的には実現可能です。
そんなこんなで本題です。
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▼ なぜ、今、NFTなのか?
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NFTは「オンラインゲーム」の世界では普通に扱われていて、よく聞くところでいうと「ゲーム内のレアアイテムを実際に売る(換金する)」というのがソレです。
ゲーム内のアイテムは「デジタルデータ」なわけですが「誰でも複製可能」だと、そこに価値は生まれません。
なので、「このアイテムは世界に3つしかないよ」と数量を限定することで、価値を生んで、実際のお金で買われたりしています。
たとえば、『作る!えんとつ町』というオンラインゲームがあったとしたら、自分が「オンライン上のえんとつ町」に建てた家や、自分が「オンライン上のえんとつ町」に持っている土地は、「その物件や土地が世界に一つしかない」ということをNFTで【証明】することができれば、オンライン上のえんとつ町に建てた家や、土地を販売することが可能です。
……とまぁ、オンラインゲームの世界では、数年前から普通にあったことなのですが、どういうわけか今年突然、その大波がやってきて、
ツイートがNFTで高額落札されるは、
画像検索すると出てくるデジタルアート作品に75億円の価値が付くは、
NBAは、オンライン上のトレーディングカード(動画付き)ビジネスで、莫大な利益を得るは……
お祭り騒ぎです。
なぜ、数年前からあったものが、今年の頭にブレイクしたのでしょうか?
もし、自分の作品をNFT化するのであれば、ここの議論は大切にした方がイイと思っています。
「インフラが整った」というのもあるでしょうが、僕個人的には「世界中のお金持ちがNFTを投機対象として目をつけた」というのが大きいと思っています。
要するに、買った時よりも高い値段で売る前提で買っている。
投機というのはギャンブルで「確実に得をすること」が約束されたものでありません。
よっぽどの目利きならまだしも、買われやすい時期(投機チャンス、ウェーイ!の時期)は、本当に価値のないものまで買われてしまうことがあって、「売れると思って買ったのに、売れないじゃないか!」という人が出てきてしまいます。
数年前の仮想通貨バブルの時のような。
しかも……
いろいろな人が、いろんなところでNFTの説明をしていて、「100円からでもNFTで作品を売れます!」と言っている人がいたりするのですが、それら(少なくとも現時点では)現実的にはあり得ないと思っています。
NFTの管理(作品の持ち主を移行する時など)には「手数料」のようなものが発生して、今は、そこそこ高額です。
100円の作品を売ったところで、手数料の方が高くつくので、100円の作品を売る人はいません。
手数料のことを考えると、売買されるNFT作品は高額にならざるをえなくて、投機目的で買われてしまって、「売れると思って買ったのに、売れないじゃないか!」と言われた日にゃ、大変です。
クリエイターが自分の作品をNFTで出す場合には、そこは本当に気をつけた方がいいと思っています。
たとえば、『映画 えんとつ町のプペル』の制作スタッフに共有するように作った「Vコンテ(絵コンテを繋いだもの)に製作総指揮の西野が一人全役のアテレコをやった動画(デジタルデータ)」をNFT化して、販売すれば、そこそこ高値で売れると思うんです。
その時、『えんとつ町のプペル』や『キングコング西野』の将来を見越して、投機目的として買う人もいます。
それ自体は何も悪くないのですが、『えんとつ町のプペル』や『キングコング西野』の価値が下がれば、当然、売値が下がり、不満が発生します。
投機バブルの時期(高値が付きやすい時期)は、この落差が大きくなる確率が高くなるので、ともすれば「騙されたー!」というマイナスの感情が生まれてしまい、それはクリエイターにとっては得ではありません。
一方で、
投機目的などではなく、「友達が家に遊びに来た時に見せてあげたい」とか「自分で持っておきたい」という気持ちってあるじゃないですか?
それは、「切手を集めている人」や「部屋にフィギュアを飾っている人」といったコレクターさんと同じで、まわりの人間がどれだけ「それに何の価値があるの?」と言おうが、「私はこれが幸せなんです」といった感じで、市場価値ではなくて、自分がモノサシになっているので、それだと誰も傷つかない。
「投機目的はNG!コレクター目的はOK!」という話ではなくて、「今は投機バブルだから、お互いに『こういうものだよ』という理解を深めた上で、判断した方がいいよね」という話です。
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▼ クリエイターとNFT
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「いくらでも複製可能なハズのデジタルデータに価値を持たせる」という、せっかく面白い革命を、錬金術のように使ってしまうのは勿体ない。
バンクシー(厳密に言うとバンクシーのファン)が自身の作品を焼いて、それを動画に撮り、その動画データをNFT化して、話題になりました。
バンクシーの作品は「この作品をお前はどう考える?」という壮大な質問なので、あの一件は「NFTアートとは何か?」を考えるキッカケとなり、バンクシーのブランド価値を上げたなぁと思っています。
#実際に世界中でニュースになったし
NFT大喜利の一つの答えであり、「バンクシー(バンクシーファン)らしいな」とニヤリとしてしまいました。
クリエイター(サービス提供者)は、お客さんと長い付き合いになります。
なので、「儲けるか否か?」ではなくて、「面白いか否か?」でNFTと付き合った方が長い目で見た時にプラスになると思うので、「買われやすい時期」のNFTの取り扱いは丁寧に進めた方がいいと思います。
でも、面白い未来ですね(^o^)
とりあえず、いくつかやってみて、また「こんな感じだよー」というのをココで共有していきますねー(^o^)
現場から以上でーす。
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