2020年12月

【コレが西野式成功法!】圧倒的なモノを作ってドブ板営業をやり続ける~西野亮廣サロンの過去記事!

図解師★ウルフです!

僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも掲載しています!)

 

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「西野亮廣エンタメ研究所」2020年12月27日の記事

(以下西野亮廣さんの記事の引用です)

おはようございます。
昨日一日で、舞台挨拶芸を完全に仕上げきったキングコング西野です。

さて。
今日は『日本映画の課題と突破方法』というテーマでお話ししたいと思います。

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▼ ボイスキャストの裏話
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『映画 えんとつ町のプペル』がハチャメチャに好評です。

公開前は「ボイスキャストをプロの声優じゃなくて、タレントにやらせるのは、どうなんだ?」という声もありましたが、公開後は綺麗サッパリ消えました。

裏話をすると、まず「客寄せの為のキャスティングではない」という点。

そこは『映画 えんとつ町のプペル』全体通してそうで、たとえば音楽1つとっても、「客寄せ」のことを考えたら、あのラインナップにはなっていません。

僕が興味があるのは「商品」ではなくて、「作品」で、世間のニーズなんて大無視。
まずは自分が作りたくて作りたくてたまらないものをトコトン作ります。

僕は“最後まで作品である為に”マーケティングの勉強をしていて、そこの優先順位が前後することは絶対にありません。

声優さんがバッチリとハマっていたのは、理由があります。
まずは、客寄せなんてどうだってよくて、「そもそもキャラクターに合う人にお願いしている」というのが一つ。

そしてもう1つは、「僕が製作総指揮と脚本を担当している」という点。

『映画 えんとつ町のプペル』は脚本家が全ての決定権を持っているんです。

脚本家が全てのアフレコ収録に立ち会い、
脚本家が声優さんのクセを見て、
脚本家が演技指導をして、
そして、
脚本家が、その場で脚本を書き直しているのが『映画 えんとつ町のプペル』なんです。

『映画 えんとつ町のプペル』の声がハマっているのは、そういった構造上の理由があるんです。

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▼ 日本映画の課題
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そもそも「客寄せの為のキャスティングでしょ?」と思う人が出てきてしまう背景には、日本映画に「客寄せの為のキャスティング」が実際に存在するからだと思います。

どこまでいっても「短い上映期間中に観に来てもらわないと終わる」が付きまとうので、『集客力』は無視できません。
そして、その気持ちはすっごくよく分かるので、その人達を責めて、悪者にはしたくありません。
#みんな頑張ってる

「お客さんを呼ばなきゃいけない」という流れでいくと、日本映画は今、「テレビドラマの映画化」か「テレビアニメの映画化」ばかりになってきています。
オリジナル作品がなかなか割って入れなくて、「人気小説の映画化」も、なかなかお客さんに来てもらえなくて、かなり厳しい状況です。
#だから新海誠さんは凄い
#ジブリも凄い

言ってしまえば、今、映画館(国内作品)には「テレビで毎週放送しているうちの一話」がズラリと並んでいるわけですが、これはこれで問題で、『一話完結モノ』じゃないので、なかなか海外に売り出せないんですね。

アメリカや中国に「フジテレビ」や「日本テレビ」は無いんです。

「テレビで毎週放送→認知を獲得→映画化」の流れは、「国内のお客さんを呼び込めるメリット」と、「世界戦を切り捨てなきゃいけないデメリット」があります。

そしてもう一つ。

今回、『映画 えんとつ町のプペル』を手掛けたStudio4℃の映像のレベルが、他のアニメーション作品とズバ抜けて違うのには、「テレビアニメを手掛けていない」という理由があると僕は見ています。

毎週の締切仕事をやっていないので、Studio4℃の皆さんは「ひとまず、このへんで」と折り合いを付けるのが苦手なんです(笑)
#メチャクチャ誉め言葉です

彼らは「納得がいくまで、とことんやる!」という仕事しかしていないんです。
スタジオジブリもそうです。

その性格の違いは、最後の最後で作品のクオリティーに出ていて、そういった点でも「テレビ放送をするリスク」は僅かに存在し、無視できない。

とはいえ、「テレビ放送をしないと、お客さんが呼べない」という問題がある。

「ここをどう突破するか?」というところになるのですが、結論、裏技は存在しないと思っています。
「圧倒的なモノを作って、口コミが臨海点を超えて爆発するまで、ドブ板営業を続ける」しかありません。

それを実現させるには必ずやらなくちゃいけないことがあります。

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▼ ドブ板営業の予算を確保する
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大切なのは、ドブ板営業を続けるだけの「スケジュール」と「予算」をキチンと確保すること。

基本、映画の場合、役者さんのプロモーション稼働は公開日で終わってしまうんです。
映画公開後に、役者さんが全国各地をまわることは、あまりありません。
役者さんには次の仕事が入っているので。
#役者さんにも生活がある

つまり、映画公開後はフロントの宣伝マンがいなくなるんですね。

そうなってくると、「口コミでジワジワと…」というよりも、「公開日に一気に人を呼び込む」という戦略をとらざるをえなくなるので、「キャスティング」も「作品の作り方」も、そっち寄りになってくる。

これを突破するには、フロントの宣伝マンのスケジュールをキチンと切って、その分のギャランティーを確保しておく必要があります。

今、僕は「舞台挨拶」と称して(※蓋を開ければ30分のトークショー!)各劇場をまわっています。
1日4ステージで、全国津々浦々。
このスケジュールが1ヵ月ぐらい続くわけですが、これ、「ノーギャラ」なんです。
映画の宣伝費は基本、映画公開までに使い込んでいるので。

つまり、「舞台挨拶で全国行脚」をやっちゃうと宣伝マンの1ヶ月間の収入が無くなるんですね。

当然、それを役者さんには強いることは不可能です。

ただ、キンコン西野は世にも珍しい「出演ギャラ要らない芸人」なので、これが可能です。
オンラインサロンという土台(収入源)が、映画公開後のドブ板営業を支えているわけですね。

このあたり(お金の流れ)からキチンと再設計しないと、日本映画は「テレビアニメの映画化」「テレビドラマの映画化」「アイドルのキャスティング」という手法をとらざるをえない状況(国内需要の奪い合い)から、なかなか抜け出せないと思います。

宣伝の裏側事情をサロンに投稿するというのは、「宣伝をしながら、宣伝費を生み続けている」ということで、日本映画は、ここを押さえられればもう一段階強くなるのかなぁと思っております。

今日は「世間のニーズに忖度しない作品を作る為には、お金の流れを徹底的にデザインする必要があるよね」という話でございました。

そんなこんなで、全国をまわります。

現場からは以上でーす。

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

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▼【西野亮廣がゆく「映画 えんとつ町のプペル」公開御礼!舞台挨拶】スケジュール
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*詳細は各劇場の公式サイトにてご確認ください。

【12月27日(日)】
舞台挨拶3回目:12:15の回上映終了後  TOHOシネマズららぽーと船橋
舞台挨拶4回目:15:20の回上映開始前  TOHOシネマズららぽーと船橋

【12月28日(月)】
舞台挨拶1回目: 9:05の回上映終了後 TOHOシネマズ上大岡
舞台挨拶2回目:12:10の回上映開始前 TOHOシネマズ上大岡
舞台挨拶3回目:12:45の回上映終了後 TOHOシネマズ新宿
舞台挨拶4回目:15:50の回上映開始前 TOHOシネマズ新宿

【12月29日(火)】
舞台挨拶1回目: 9:05の回上映終了後 TOHOシネマズ海老名
舞台挨拶2回目:12:10の回上映開始前 TOHOシネマズ海老名
舞台挨拶3回目:12:15の回上映終了後 TOHOシネマズららぽーと横浜
舞台挨拶4回目:15:20の回上映開始前 TOHOシネマズららぽーと横浜

【12月30日(水)】
舞台挨拶1回目: 9:05の回上映終了後 TOHOシネマズ川崎
舞台挨拶2回目:12:10の回上映開始前 TOHOシネマズ川崎
舞台挨拶3回目:12:15の回上映終了後 TOHOシネマズ池袋
舞台挨拶4回目:15:20の回上映開始前 TOHOシネマズ池袋

【12月31日(木)】
舞台挨拶1回目:12:05の回上映終了後 TOHOシネマズ日比谷
舞台挨拶2回目:15:10の回上映開始前 TOHOシネマズ日比谷

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※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。

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■読み聞かせ『チックタック〜約束の時計台~』(朗読:戸田恵子)

 

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