図解師★ウルフです!
僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)
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目次
西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2020年12月14日
(以下西野亮廣さんの記事の引用です)
(※今日は仕事のお話をお休みして、皆様に御礼をさせてください。)
『映画 えんとつ町のプペル』は挑戦の連続でした。
「フル3DCG」と聞くと、肌がツルンっとしたあの感じをイメージされると思いますが、僕個人的にはあの質感が少し苦手でして(ゴニョゴニョ)……チーム一丸となって、もっともっと「体温のある絵」を追求しました。
当然、その分、工数は増えます。
フルCGアニメを作っておきながら、「これじゃ、CGじゃないか。やり直し!」という不思議な言葉が飛び交っていました(笑)
くわえて厄介なのが、縦にも奥もミルフィーユ状に建物が重なった『えんとつ町』。
ワンシーンで800レイヤー(絵を800枚重ねる)という地獄的な作業に、クリエイターもPCも悲鳴を上げます。
作業がとても追いつかないので、クリエイターさんが現金100万円を握って、秋葉原にコンピューターを買いに走る場面もありました。
#なぜかカードは使わない主義
キャラクターにも随分と手を焼きました。
えんとつ町の登場人物達は、いわゆる日本人ウケするキャラクター(目が大きくてキラキラした美男美女)ではありません。
理由はシンプルです。
「僕が好きじゃないから」
日本人ウケするキャラクターにはちゃんと理由があって、(日本人が見慣れているというのもありますが)キャラクターに感情移入しやすいデザインになっています。
ところが、「前歯が2本飛び出した煙突掃除屋の少年」と「ゴミ人間」はそうではありません。
彼らに感情移入していただく為には、これまた工夫が必要で、まぁ大変。
「ゴミ人間」の成長を表情でどう描けばいいのさ?
「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤の繰り返し。
世界戦に立つSTUDIO4℃のクリエイターさん達と『えんとつ町のプペル』を作る時に決めたことは以下の3つ。
「世界最高レベルであること」
「偏愛を貫くこと」
「ど真ん中の、ど直球を投げること(=変化球に逃げないこと」
音楽チームとは何度か喧嘩をしました。
「ここは、あえて…」という言葉を使うスタッフさんに、
「勘違いしないでください。『変化球』は挑戦ではありません。皆が期待しているゾーンに球を投げて、期待を上回る方が遥かに挑戦の難易度が高いでしょう? 僕らはそっちを選びましょう。変化球は要りません。ここで求めているのは世界中のトップクリエイターがグウの音も出ないほどの腕力です」
と何度もお伝えしました。
その想いを真摯に受け止めてくださり、スタッフさんは最後の最後まで粘ってくださいました。
#生意気言ってすみません
アフレコ収録では、芦田愛菜さんや志の輔師匠には、何度も何度もリテイクをお願いしました。
【西野亮廣】の言葉を重ねているセリフが多分にある為、僕が細すぎるぐらいの指示を出させていただいたこともありました。
一方で、「すみません。この部分の言い回しに関しては、僕自身、まだ答えを見出せていません。一緒に考えてください」と正直に白状したこともありました。
何度もやり直しをお願いしても、ボイスキャストの皆さんの答えはいつも一つです。
「とことんやりましょう」
今この瞬間も走り回ってくれているのが宣伝チームです。
新型コロナウイルスに襲われて、春から予定していたプロモーションが一旦すべて白紙になりました。
100年に1度のパンデミックの中での映画公開など誰も経験したことがありません。
当然、どこを調べても答えなどありません。
答えは自分達で作り出さなければいけないのです。
ここでもまた「ああでもない」「こうでもない」の繰り返し。
言い訳などいくらでもできる状況で、宣伝チームのリーダーの木村さん(キコリ)が言いました。
「これだけの作品が世間に届かなかったら、僕の責任です」
昨日、『映画 えんとつ町のプペル』の完成披露試写会がありました。
エンドロールの最後に出た「おしまい」の文字と当時に起きた地鳴りのような拍手。
スタンディングオベーション。
いつまでたっても鳴り止まない拍手に、これまでずっと挑戦を続けてきたスタッフの顔が、
「よかったよかった」と少し緩みました。
昨日、試写会に来てくださった方々から「感動をありがとう」という言葉を、たくさんたくさん頂きました。
御礼を言わなければならないのは僕らの方です。
YouTubeにアップしてくださったカバー曲動画に、ダンス動画に、朗読動画に、
SNSのタイムラインに流れてくるポスター貼りや、チラシ配りや、ポスティングの投稿に、
各地で自主開催してくださっているイベントに、
ハンドメイドのプペルグッズに、
クラウドファンディングでご支援いただけることに、
オンラインサロンをご支持いただけることに、
制作サイドが出す記事を読んでいただけることに、
リツイートしていただけることに……
僕らがどれだけ励まされたことか。
「待ってもらっている」と思えることが、どれだけ強い力を生んだことか。
感謝しても、しきれません。
本当にありがとうございます。
皆さんがいなければ、昨日の場を迎えることはできませんでした。
8年間、誰に何と言われようと、死ぬ気で駆け抜けました。
不器用なのは百も承知なので、誰よりも努力をしました。
今日は朝から御礼のメールを友人やスタッフに送らせてもらっているのですが、まだまだ終わりの目処がたちません。
気がつけば本当にたくさんの方のお力をお借りしていました。
全然、一人じゃなかったです。
こんなになるまで気がつかないなんて、不届きものもいいところです。
ごめんなさい。
世界中から夢や希望がなくなってしまった時代に、「負けるもんか」と声を上げ、皆さんと一緒に作った『映画 えんとつ町のプペル』は僕の自慢です。
お爺ちゃんになった時に、近所の子供にひけらかす予定でいます。
まもなく、12月25日がやってきます。
そこから一ヶ月ぐらいは、全国各地を飛び回って、宣伝活動に励みます。
長い長い挑戦が、まもなく終わります。
1ミリも悔いは残したくないので、残された時間で、やれることは全部やります。
もうちょっとだけ付き合ってください。
いつもありがとうございます。
西野亮廣(キングコング)
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※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。
いまや出来上がった作品ではなく、その過程のメイキングが「最高のエンタメ」です!
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