図解師★ウルフです!
僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)
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目次
西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2020年2月14日
(以下西野亮廣さんの記事の引用です)
おはようございます。
朝陽が真っ赤で、インドの空は幻想的だねぇとか言ってたら、シンプルにPM2.5の影響ということを知り、即座に発言を取り下げたキングコング西野です。
さて。
今日もインドからお届けしております。
観光の匂いが漏れている感はありますが、一応、絵本『夢幻鉄道』のロケハンで来ていて、宮殿の造りや、色使い、窓枠のデザインや、光の使い方などを見ては、「これは使えるねぇ」とか言って、シャッターを切り、働いているフリをしています。
僕は、僕しか参加していない『メモ』というグループLINEを組んでいて、日々、気になったことをこのメモグループに投げているのですが(これ、かなりオススメです)、インド滞在中は、このメモグループが賑わっているので、働いているフリをしながらも、やっぱり、それなりに吸収しているのだと思います。
そんな中、昨日、面白い発見がありましたので、共有しておきます。
ウダイプルという街にある「湖の上に浮かんでいるホテル」にチェックインする時の話です。
そのホテルは湖の真ん中にポツンと浮かんでいて、陸路で行くことはできません。
4~5人乗りのボートが唯一の移動手段で、ホテルフロントに行くにも、4~5人乗りのボートに乗らなくてはいけません。
ホテルにチェックインするのは僕らだけじゃないので、20人乗りのボートで一気に行きたいところです。
ボート乗り場から、ホテルは見えるのですが、ホテルの玄関は裏側(死角)になっていて、ホテルの玄関までは、湖をグルっと半周する導線になっています。
ボートに乗り込み、湖を半周すると、ホテルの玄関へと続く桟橋が見えます。
桟橋に降りると、立派なカイゼル髭をたくわえた爺ちゃんホテルマンが、大きな日傘を持って、迎えに来てくれます。
僕らがホテルに着いたのは夕方前で、ちょうど桟橋は日陰になっていました。
すかさず田村Pが「日傘、要る?」とツッコミを入れ、僕も蜷川実花さんも笑ったのですが、直後、爺ちゃんホテルマンが日傘を外してしまいます。
「おや?」と思ったのも、つかの間、なんと、空(ホテルの屋上から)大量の薔薇が降ってきたんです。
この時点で、僕らのハートはワシ掴みにされ、「素敵なホテルだ!」という結論を出しました。
ホテル到着後、わずか10秒の話です。
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▼ なぜ、楽しかったのか?
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一応、僕らはプロなので、楽しかったことに対して、「楽しかったー!」という感想で終わらせてはいけなくて、「なぜ、楽しかったのか?」を因数分解し、自分達の活動に転用できる箇所を探ります。
今回、空から降ってきた薔薇が楽しかった理由は、3つです。
【楽しかった理由①】「上を向いたから」
これは、以前も、このサロンで御説明させていただきましたが、上を向くと、口角が上げる際、重力が邪魔をしないので、口角が上げやすくなります。
つまり、笑いやすくなります。
「笑顔を作るのにかけるコスト」が少なくなるわけですね。
逆に、うつむきながら、笑うのは、なかなか大変です。
口角に重力がかかっているので、それを持ち上げるには、頬っぺたの筋肉をたくさん使わなくてはいけません。
「楽しいから口角を上げる」こともあるでしょうが、「口角を上げたから、楽しい」といった“感情が筋肉の動きに引っ張られる”というシチュエーション(星空や、背の高い建物を見る機会)は結構あると思っていて、一応、エンターテイメントを生業としている人間ですので、空間を設計する際は、その作用が働くようにデザインしたりします。
(見せ所のシーンの前で、わざと、腰をかがめて、くぐらなきゃいけない入り口を作ったりするよ)
ホテルに入る前に、僕らは強制的に上を見させられた(口角を上げさせられた)ので、感情が引っ張られたわけですね。
【楽しかった理由②】「感動するタイミングが同行者と一致した」
僕らは、同じタイミングで見上げ、同じタイミングで、空から降ってくる薔薇を確認し、同じタイミングで声を上げています。
「花びら」はヒラヒラと降ってきますので、立ち位置によって、空から降る薔薇に気がつくのに、時間差があるハズなのですが、どっこい、同じタイミングで、空から降る薔薇を確認しています。
何故でしょう?
答えは『日傘』ですね。
爺ちゃんホテルマンが日傘を外した瞬間に、僕らは上を見ました。
つまり、あの『日傘』は「陽を避けるためのもの」でもありましたが、それより何より、「同じタイミングで上を見させるスイッチ」だったわけですね。
これを受けて、「あの使い方、いいね」と蜷川×西野会議が始まります。
(※田村Pは、その辺をウロチョロしてました)
【楽しかった理由③「死角だったから」】
蜷川実花さんが、「カクカクシカジカで、私たちを感動させた仕掛けは分かったけど、でも、その仕掛けは、順番待ちの列に並ばされていたら、機能しないよね」と言っていました。※天才だね。
たしかに、「ああ。あのホテルの玄関に入る前には薔薇が降ってくるんだなぁ」となって、ハナから『少し上』を見られていたら、サプライズもなければ、玄関前で急激に首の角度を上げることもありません。
つまり、感情の落差を生むことができません。
整理すると、「4~5人乗りのボート」じゃなきゃいけなかったし、ボート乗り場からホテルの玄関が死角になっていないといけなかった、というわけです。
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▼ サービス業をするのなら、これらを全て計算しよう!
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日本の役人が仕掛ける「おもてなし」は滝川クリステルに「オモテナシ」と言わせているだけの、ハリボテの「おもてなし」で、彼らが作る空間には、感情デザインや、筋肉の動きなどは、設計されておりません。
案の定、人を巻き込めず、税金を次から次へとゴミ箱に捨てています(※口が悪いぞ西野!)。
「頭が悪い」という話ではなくて、これらは「知っている/知らない」の話だったり、そもそも「今、自分は何故、楽しいのか?」と考える癖ができていないだけの話だと思います。
茶室文化なんかは、感情デザインと筋肉の動きのデザインの集大成のようなものなので、もともと素養はあるのだと思います。
書いていると、だんだんムカついてきたので、総理大臣をはじめ、日本の政治家を全員集めて、半日間の勉強会を開催したくなってきましたよっ!!
冗談はさておき、サービス業(接客業)に就かれる方は、「なぜ、楽しかったのか?」を因数分解し、メモをとる癖をつけておいた方がいいと思いまーす。
インドからは以上でーす。
西野亮廣さんの記事を音声で聴こう!
上の西野亮廣さんの記事を音声コンテンツにしました。
これで、”ながら時間”に聴くこともできます!ぜひご利用ください。
このコンテンツを通じて「西野亮廣エンタメ研究所」に興味を持っていただければ幸いです!
「西野亮廣エンタメ研究所」とは
「西野亮廣エンタメ研究所」は月額1000円のオンラインサロンで、西野亮廣さんが自身の活動の情報を毎日2000~3000文字の記事にして投稿しています。
※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。
いまや出来上がった作品ではなく、その過程のメイキングが「最高のエンタメ」です!
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