2019年11月

「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事紹介!音声あり~2019年11月25日

図解師★ウルフです!

僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声記事も掲載しています!)

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「西野亮廣エンタメ研究所」2019年11月25日の記事

(以下西野亮廣さんの記事の引用です)

おはようございます。
1日の平均労働時間が19時間なので、働き方改革で残業規制の意味を教えて欲しいキングコング西野です。

さて。

一昨日の投稿で、次々回作の絵本『夢幻鉄道』を蜷川実花さんと一緒に作らせていただくことを発表しました。
『絵・蜷川実花 文・西野亮廣』という座組みなのですが、これを受けて「実花さんが絵を描くのですか?」というコメントが数件あったのですが、今回も大勢のスタッフと共に分業制で作るので、実花さんが「絵を描く」というより(指示をする時に絵は描くんだけど)、実花さんが「絵を決める」というイメージの方が近いです。

一枚の絵を仕上げるまでには、参考資料を集めるスタッフさんがいて、絵コンテを描くスタッフさんがいて、キャラクターをデザインするスタッフさんがいて、背景を描くスタッフさんがいて、今回にいたっては実花さんの要望で、衣装さん(キャラクターの服をデザインする人)とヘアメイクさん(キャラクターの化粧や髪型をデザインする)も入ってきて、そういった彼らの仕事に対して「もっとこうしてください」「そうじゃなくて、ここは、こう!」と一つ一つ赤ペン先生をするのが今回の実花さんのお仕事です。

「分業制で作る絵本」というものが世の中に無いので、業務内容をイメージしにくいかもしれませんが、映画風に言うと「監督・蜷川実花  脚本&製作指揮・西野亮廣」といったところでしょうか。

…といったクリエイティブよりの話は、サロンメンバーの皆様は「ほへ~」と興味深く聞いてくださるのですが、世間様は「他人が作る作品の裏話」なんて知ったこっちゃありません。

このことを踏まえて『夢幻鉄道』をプロモーションしていく時は、「クリエイティブパート以外の情報性」を前面に押し出していくことが、とってもとっても重要です。

絵本『えんとつ町のプペル』をプロモーションする時(事件にする時)も、物語の内容そこそこに、「クラウドファンディングで制作費を集めた」「クラウドソーシングでスタッフを集めた」という“どうやら世間様にとっても他人事ではない新しい情報”を前面にリリースしました。

世は「働き方改革」の真っ只中で、「クラウドソーシング? え? 自宅で仕事ができるの? 何それ? 詳しく聞かせて」となり、各局の情報番組で毎日のように取り上げられたんですね。
誰も「えんとつ町の設定」「ゴミ人間が生まれた背景」なんぞには興味がないわけです。

『夢幻鉄道』のプロモーションも同様に、「物語の内容」ではなく、「ニュース性がある情報(情報番組が取り扱いたくなるネタ)」を前面に押し出すことが、結果、「物語の内容」を広めることになると思っています。

そこで、昨日、「どんなプロモーションをしたら、世間がザワつくかなぁ? 情報番組が取り扱いたくなるかなぁ?」とボンヤリ考えていたところ、超素敵なアイデアが思いついたので、皆様に共有しておきます。

まだ絵本の制作にも取りかかっていないのに、それでも断言できるのは、現代の東京を舞台にした絵本『夢幻鉄道』は間違いなく実写化します。
実花さんが「絵本制作スタッフに、衣装さんと、ヘアメイクさんもいれようよ」と言ったのは、当然、「ビジュアルのプロの意見(アイデア)が欲しい」という理由もあったと思いますが、「どうせ実写化するんだし、実写で再現できるようにハナから設計しておいた方がいいじゃん」という狙いもあったと思います。

田村Pも、担当編集の袖山さんも、「これは実写化するだろうね」と、まったく同じ意見でした。

そんなこんなで、“どうせ実写化する絵本”『夢幻鉄道』のプロモーションは、「実際の俳優さんに出演してもらって、映画『夢幻鉄道』の3分程度のダイジェストムービー(映画の予告編)を、一般的な映画以上の予算をブチ込んで、ガチガチに作り込んで、YouTubeにアップする」…というのは、どうでしょう?

曲に合わせて、新作絵本のスライドショーを流すより、蜷川監督がメガホンをとって、俳優の成田凌さんが出演している「どうせ実写化する絵本『夢幻鉄道』の映画の予告編」を流した方が、ニュースになりそう(ニュースにしやすそう)じゃん(*^^*)

ついでにいうと、僕は「思いつかせる(思いつくように誘導する)」というワザをチョコチョコ使うのですが、映画『夢幻鉄道』の予告編を出したら、まず間違いなく「これ、本当に実写化した方が面白いんじゃね?」と思いつく人が現れて、映画『夢幻鉄道』の話が外から舞い込んでくると思います。

ゴリッと踏み込んだ話をすると、エッフェル塔での個展が終わり、少なくとも日本では、僕らはもうどこで個展をしようが(お客さんは来てくれても)それほどビックリされることがないでしょう。

そんなものに3000万円~5000万円という予算をブチ込むぐらいなら、YouTubeにアップするたった3分程度の動画に3000万円~5000万円の予算をブチ込んで、誰も見たことがないモノを作った方が、よっぽど安くつくと思い、今回の提案に至ります。
個人的には、「『予算が少ない』という言い訳を取っ払った状態で、蜷川実花さんにオファーを出したら、どんなものが仕上がるのだろうか?」という興味もあります。

ま、そんなこんなで『夢幻鉄道』は事件にしていこうと思います。
たぶん、途中、何回か死にかけると思うので、その時は支えてください。

現場からは以上でーす。

【追伸】
写真は、蜷川幸雄さんの書斎。
撮影は、蜷川実花さん。
「父の仕事場を一度観に来て」と言われて、行ってきた。
蜷川幸雄さんが、まだ生きているみたいだった。

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