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『メモの魔力』から学ぶ抽象化の思考法!What型、Why型、How型

お会いできて光栄です。図解師★ウルフと申します。

今回は前田裕二さん著『メモの魔力』より、「抽象化の方法」についてご説明します。

図解師★ウルフ
図解師★ウルフ
今回の記事はこんな方におすすめです

・『メモの魔力』の内容をしっかり理解したい方
・思考の深掘り方法を知りたい方
・前田裕二流の思考法を身につけたい方

この「抽象化」は、普段の仕事や自己分析にも非常に役立つ思考法ですので、ぜひ身につけけてください。

この内容は前田裕二さんの著書『メモの魔力』の内容を深掘りした内容になります。もしまだこの本を読んだことがない方は、先に下の記事をご覧ください。

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「抽象化」とは

そもそも抽象化とはどのようなものなのでしょうか?

抽象化とは、目の前にある具体的な情報(これを”事実”・”ファクト”と呼びます)を受けて、その事実から何か言えることはないか、そこに気づきはないか、他に応用可能な法則はないか…を思考することをいいます。

文章だとわかりにくいので、図解で説明します。

パターン①がわかりやすいので、それをもとに説明します。

事実・ファクトである「チラシにアメをつけると大阪では東京の3倍受け取ってくれる」に対し、これを”抽象化”した内容はコチラ。

「大阪人は、東京人より直接的で目に見えるメリットの訴求に弱い」

おわかりいただけましたか?具体的なやり方は次章で説明しますので、まずはイメージけ理解できれば問題ありません。

ちなみに、『メモの魔力』で紹介されている抽象化の次のアクションは、”転用”です。一度掘り下げて抽象化した内容を、具体的な自分の行動に落とし込みます。

「事実(ファクト)→抽象化→転用」というのが全体の流れになります。

別の言い方をすると「インプット→思考の掘り下げ→アウトプット」と言えます。

『メモの魔力』は、この3ステップを常に実践してきた前田さんが、一番効率よく実践できるノート術とその考え方を記した本になります。

前田さんのノート術については私のブログでも紹介していますので、ご興味あればご覧ください。

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抽象化するための3つの型

「抽象化の意味はわかったけど、どうやってやればいいの?」という方のために、抽象化の基本のやり方を3つご紹介します。

What型

まずは「What型」です。

これは切り取った事実に対して「この具体現象をなんと呼ぶか?どう言えば伝わりやすいか?心に刺さるか?」という視点で深堀りしていく思考法です。

事実をわかりやすく伝わりやすい言語に置き換えるという方法になります。

言葉を置き換えるだけ?、と思う方もいるかもしれませんが、言語化の効用は想像以上に大きいです。

部下を指導する際の伝え方を例に上げましょう。どちらの言い方が、部下の心に刺さるでしょうか?

「きみに期待していることは、業務の改善であり、経営数字の管理であり、部下の掌握などです。」

「きみに期待していることは、マネジメント能力です。すなわち業務の改善であり、経営数字の管理であり、部下の掌握などです。」

おそらく後者ですよね。

ひとこと”マネジメント能力”という言葉を加えるだけで、グッと伝わりやすくなります。

思っていることをそのまま伝えるのではなく、その前に自分なりに伝え方を思考する。これも抽象化の作業の一つです。

それでは「What型」の内容を図解にまとめましたので、ぜひ勉強してみてください。

How型

つづいて「How型」をご紹介します。

これは切り取った事実に対して「この具体現象にはどんな特徴や要素があるのか?」を考える思考法です。”因数分解的思考”といってもいいと思います。

あなたの心に刺さった事実に対し、それにはどんな特徴があって、そのどの部分が心に刺さたのかを考えてみましょう。これが「How型」の抽象化方法になります。

下の図解を見て、イメージを掴んでみて下さい。

Why型

最後は「Why型」です。

これはビジネスでもよく聞く「なぜなぜ分析」と同じ思考で、心に刺さった事実に対し、「その事実はなぜ起きたのか?どうして自分の心に刺さったのか?」を掘り下げる方法です。

これも図解を紹介します。

抽象化思考のトレーニング術

抽象化思考の重要性と考え方を理解したところで、抽象化思考を手に入れるためのトレーニングの方法を2つ紹介します。

ノートの書き方を変えてみよう

一番のおすすめは「ノートの書き方を変える」こと。具体的に前田裕二さんが『メモの魔力』で紹介しているノート術を真似してみるということです。

前田裕二さんは、これまで抽象化という思考法を継続して実行してきました。この本にはその抽象化思考法と前田裕二流ノート術とが余すことなく紹介されています。

このやり方をとことん真似してみるのが、抽象化思想を手に入れる一番の近道です。

本来は、直接前田さんの言葉に触れて頂きたいですが、時間がない方のため、”ノートの書き方”の要点だけを記事にまとめました。まずはその記事だけでも読んでみて下さい。

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抽象化ゲームで思考法を学ぶ

もう1つの方法は、「抽象化ゲーム」です。これは1人でも2人でも行えます。

まずお題として2つの単語を設定します。

1つ目は何でも結構です。”麻雀”や”ラムネ”や”親指”など、思いついた単語を選びましょう。

もう1つのお題は、汎用性の高い単語、例えば、”人生”とか”仕事”とか”自分”とかにします。

そして「(お題2)は、まさに(お題1)である。なぜなら…」という問いかけを行い、その「なぜなら」のあとを考えるのです。

例えば「”人生”はまさに”小籠包”である。なぜなら…」といった具合です。

どうですか?思いつきましたか?

模範解答は2つ前の図解に記載していますので、参考にしてみてください。

このゲームには100%正しい回答はありません。複数人で行い誰の内容が良かったか、みんなで選んでみてもいいと思います。

まとめ

今回は「抽象化」の思考法についてご紹介しました。最後にまとめます。

■抽象化とは、発生している事実(ファクト)に対して、気づきや応用可能な法則を探す作業である
■抽象化のやり方には「What型」「How型」「Why型」の3つがある
■「What型」は、その事実を呼び方・伝え方を掘り下げる方法
■「How型」は、その事実の特徴や要素を掘り下げる方法
■「Why型」は、その事実の発生した真因や心に刺さった理由を掘り下げる方法
■『メモの魔力』に紹介しているノートの書き方を実行すれば、自然に「抽象化思考」を学ぶことができる。

この機会に、ぜひ抽象化という概念を学んでみてください。

図解師★ウルフでした!

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