図解師★ウルフです!
僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)
そして…ついにDVD発売決定!豪華特典付き、ご予約はお早めに!
目次
西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2021年3月15日
(以下西野亮廣さんの記事の引用です)
おはようございます。
ホタテの貝が小鉢すぎて「食べられる為に生まれてきた」としか思えないキングコング西野です。
今日は『クラウドファンディングで確実に失敗する方法』というテーマでお話ししたいと思います。
あの……先にこれだけはお伝えしておきます。
文章だと温度が伝わらず、どうしてもキツく聞こえてしまいますが、今日の記事は特定の誰かを非難するつもりなど一切ありません。
僕なりの最大級のエールと思って、受けとっていただけると嬉しいです。
「クラウドファンディング」を軸に話しますが、全ての「挑戦」に繋がる話です。
#ちょっと長くなります
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▼ そんなことで死ぬな
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さっそく、こんなことを言うのはアレなんですが、全員の夢(第一希望)は叶いません。
「優勝できなかった人」が存在するから、「優勝する人」が存在できるわけで、多くの第一希望は叶いません。
メジャーリーグで大活躍したイチロー選手も、松井秀喜投手も、高校時代に「甲子園優勝」という第一希望を叶えることはできませんでした。
しかし、その後に芽生えた第一希望を叶えています。
人生というのは、とってもとっても長く、懸命に生きていれば、また次の第一希望が見つかります。
大切なのは「第一希望が叶わなかった時の納得感」だと思います。
キチンと準備をして、全力を出しきって、破れ去ったならば、その負けに納得ができるでしょう。
そこでいう「納得」というのは「己の力負けを認める」ということで、力負けを認めた時に、成長に拍車がかかり、強くなります。
#なんか朝から説法みたいな内容をお届けしてスミマセン
想像してみてください。
三年間、皆で必死に練習して、甲子園出場の切符を勝ち取った後、打ち上げで酒を呑んで、タバコを吸って、甲子園出場の権利を剥奪されたら、どうですか?
その年の優勝校の名前を聞いて、力負けを認めることができます?
すぐに次に進めます?
貴方が第三者として、そのニュースを見たときに、こう思いません?
「たった、そんなことで皆の夢を奪うなよ」
と。
……こういうことがビジネスの現場では毎日のように起きています。
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▼ 失敗とは何か?
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僕は「成功」と「失敗」の定義について、よく話します。
ことビジネスにおいては50年戦争(※西野の場合は300年戦争)なので、目先の結果はそれほど重要ではなく、「トータルで右肩上がりのグラフを描けているか(成長し続けているか)?」ということが重要です。
そう考えると「成功」と「失敗」の定義は明確で、「データがとれたら成功」で「データがとれなかったら失敗」です。
「ああ、このやり方をしたら、ロケットは墜落してしまうのね」ということが分かれば、ロケット開発は成功です。
次に、その打ち手を選ばなければいいだけなので。
イーロン・マスクが、宇宙ロケットを爆発させる度に「成功した」と言っていますが、負け惜しみでも何でもなくて、(データがとれていれば)普通に成功です。
【面白い未来を迎えにいく】
人生(ビジネス)における『失敗』は、厳密に言うと次の2つ。
「データがとれなかった」
「データを活かさなかった」
です。
……このことを踏まえていただいた上で、クラウドファンディングの話をしたいと思います。
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▼ 「私は例外」だと思っちゃダメ
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その昔は詐欺だの宗教だの散々言われましたが、最近ではようやく「クラウドファンディング」という選択肢が認められてきました。
#一回全員謝って
クラウドファンディングの扱い方に関しては、国内では僕が一番詳しいと思います。
自分のプロジェクトだけではなく、多くのプロジェクトを見てきました。
上手くいかないプロジェクトの共通点は、皆さん御存知「プレゼンが長い」です。
すでに認知と信用を獲得している人と、まだ何者でもない人に許されているプレゼン時間(文章量)が同じわけがなくて、とにかく僕は昔から「プレゼンは短くまとめろ!」「自分が獲得している信用度と照らし合わせろ!」と言い続けてきました。
聞いたことがある人は少なくないと思います。
「そんなことは分かっています」という顔を、よくされます(苦笑)。
#ごめんて
ところが!
いざ、自分がクラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げるとなった時に、そのプロジェクトに対する想いが溢れてしまうのか、多くのプロジェクトオーナーが、誰からも望まれていない「自分の生い立ち」や「幼少期の思い出話」を、プロジェクトページにダラダラと書いてしまいます。
当然、プロジェクトの主旨はボヤけてしまい、巻物級の自叙伝を読まされた読者からは「これ、結局、何のクラファン?」「いいから、はやく結論を言って!」という不満が上がり、支援が集まりません。
「こうやったら失敗するよ」という『データ』を活かしていないのです。
メチャクチャ応援しているので(ホントに!)、ここで、一つのクラファンを紹介させていただきます↓
https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/2662
『子供達に映画をプレゼントしてあげたい』という、本当に、とってもとってもとっても素敵なプロジェクトです(涙)
でも、これじゃダメなんです。
これじゃ、助けられないんです。
まだ、プロジェクト終了まで時間が残っているので(改善できる時間があるので)、どこがどうダメがを正直に言います。
#好きです
#ホントに
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▼ 混ぜるなキケン
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先に処理しておきますが、プレゼン文章の中に入っているプロジェクトオーナーさんの幼少期の思い出話は要りません。
#それは御自身のブログで書いてください
そんなことよりも、僕らが先に知りたいのは、「このプロジェクトは何をするプロジェクトで、支援したお金が何に使われるか?」です。
このクラファン(プロジェクト)は、コンセプトが渋滞しているんです。
①映画館を助けたい
②子供達に映画を見せたい
③『映画 えんとつ町のプペル』を届けたい
……この3つ。
ちょっと、やややこしい話ですが、この①②③を【コンセプト】として打ち出しちゃダメです。
この①②③は【最終的に解決すべき問題】です。
【コンセプト】とは「見かた」です。
「この商品は、こうやって見てください」といった。
「見かた」が3つもあると、見かたが分からないんです。
クラウドファンディングでコンセプトを渋滞させてしまうと、どういうトラブルが起きてしまうかというと……「これ、結局、何に使われるかお金を集めてるの?」です。
今回のプロジェクトページをどれだけ読み進めても、いつまでたっても子供達にプレゼントする映画のタイトルが出てこなかったので(※結局、プペルらしいです)、気になったので調べてみると……
支援金の使い道に【コロナ対策/備品等】とあったので、このプロジェクトページに映画のタイトルが出せない理由が分かりました。
これだと東宝さんは『映画 えんとつ町のプペル』の名前や画像の使用のOKを出しません。
映画プペルで集めたお金を他のことに使っているからです。
イジワルしているわけでもなくて、OKが出せるわけがないんです。
そこでトラブルがあれば傷がつくのは、東宝さんや『映画 えんとつ町のプペル』なので。
映画って、いろんな大企業が製作委員会に名を連ねているから、ただでさえ扱いが難しいので、グレーな部分が一ミリでもあっちゃダメなんです。
映画館の修繕費用(?)と、『映画 えんとつ町のプペル』のチケットプレゼント費用は、分けるべきだと思います。
あと、
コンセプトを『映画 えんとつ町のプペルを東北の子供達に届けたい』の一本に絞れば、結果的に「映画館を盛り上げる」などの目的は達成されるので、そっちの方が良かったと思います。
そして、もう一点。
リターンの中に、『山田湾で採れたホタテと映画を3名にプレゼントできる権』とありましたが、ここも混ぜちゃダメ!
「ホタテと映画をプレゼントしたい」と思っている人も、「ホタテと映画が欲しい!」と思っている人も、なかなかいません(涙)。
「ホタテ」はホタテ!
「映画」は映画!で、ちょうだい!!
(※ほんで、リターンの文章では、支援者に対して「ホタテをプレゼントさせていただきます」とあったけど、主語を整理した方がいい。誰から誰にプレゼント?)
おそらく、これ、「プロジェクトに共感してもらった漁師さんからホタテを提供してもらった」とかそんな流れで、「チケットに、なんと、ホタテを付けますよ!お買い得でしょ?」と考えられたのかもしれません。
が、
「乱暴な抱き合わせは」はお買い得じゃなくて、お金の無駄遣いなんです。
ファミレスに入って「『焼き肉&ラーメン&ステーキ』が本来4000円のところを、セットだと2980円ですよ!」と言われても、買わなくないですか?
「消費しきれないところに払うお金」が発生しているからです。
「乱暴な抱き合わせ」って高いんです。
先日も、別のクラファンで「『えんとつ町のプペル』と『○○の大冒険』の二冊を子供達にプレゼントしたい!」という企画があったのですが、それだとプペルファンからも、○○ファンからも支援が集まりません。
プペルファンは、プペルにお金を使って欲しいんてす。
これも、「別々にやった方がいいプロジェクト」でした。
混ぜちゃうと、ロクなことがありません。
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▼ でね……
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なんで、こんなに口酸っぱく言っているかというと……
プレゼン文章を巻物化したり、
コンセプトを渋滞させたり、
リターンの設計がお客さん目線に立てていなかったりする人が、
【プロジェクト(お金)を預かる】
ということなんです。
めちゃくちゃシビアな話をすると、同じようなクラウドファンディングをしても、『映画 えんとつ町のプペル』のタイトルや画像出しに対して、東宝さんからOKが出る人もいると思います。
「企画を通す」って、そういうことなんです。
ここで、そんなイージーミスをしてしまう人に大切な作品を預けて大丈夫か?
ここで、そんな雑なお金の使い方をしてしまう人にお金を預けても大丈夫か?
……という不安を持たれたら終わりなんです。
そして、今回のプロジェクトは、「こうすれば失敗する」という『データ』がもう何千件も出ている上でスタートしている。
「プレゼンは短くまとめなきゃダメ」って聞いたことありません?
活かさなきゃダメなんです。
先人の死を無駄にしちゃダメなんです。
酒とタバコをやれば甲子園に出れないことなんて、調べれば分かることなんだから、調べなきゃダメで、たったそんなことで夢を終わらせちゃダメなんです。
このままだと納得いかないじゃないですか。
おそらく、この記事をプロジェクトオーナーさん(もしくはお仲間の方)は見られていると思います。
先に言っておきますが、ヘソを曲げちゃダメですよ。
僕は「間に合う」と思って、言っているので。
散々、偉そうに言っちゃったから、とりあえず『ホタテと映画チケット』のリターンは僕が全部買います。
#意外と映画とホタテって合うかもしれないしっ
東北の子供達にプレゼントしてあげてください。
厳しいことを言っちゃってゴメンナサイ。
メチャクチャ応援しています。
#東日本大震災の支援はこれからも続けていきますので
現場からは以上でーす!
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!
https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/2662
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上の西野亮廣さんの記事を音声コンテンツにしました。
これで、”ながら時間”に聴くこともできます!ぜひご利用ください。
このコンテンツを通じて「西野亮廣エンタメ研究所」に興味を持っていただければ幸いです!
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※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。
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