図解師★ウルフです!
僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)
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目次
西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2021年3月20日
(以下西野亮廣さんの記事の引用です)
おはようございます。
アカデミー賞授賞式の会場で、「コロナの関係で、今年はお酒は出ません」と聞かされた瞬間に、先ほど、飲酒に期待を膨らませて飲んだ『ウコンの力』を全力で吐き出そうとしたキングコング西野です。
#それはさておき素敵な式でした
さて。
今日は、昨夜、僕がアニメーションのスタッフさんに話した『認知は時間を奪わない』という一つの仮説を皆さんにも共有したいと思います。
まだ、転用例などは見つかっていないのですが(※これはすぐ見つかる)、とっても大きな「気づき」だと思います。
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▼ 人はなぜ「知っている作品」を観に行くのか?
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アカデミー賞の授賞式が終わり、僕らはさっそく「次」に向けて動いています。
昨夜は、次回作の構想について、作品の中身は勿論のこと、「コミック原作やテレビドラマの映画化が全盛の中、オリジナル作品を届ける為にはどうすればいいのか?」というテーマについても深く議論しました。
作ったところで、お客さんに観に来ていただかないことには、作り続けることはできないんですね。
2016年に出版したビジネス書『魔法のコンパス』では、「お客さんは確認作業でしか動かないから、業界人が精を出している『ネタバレを防ぐ作業』は、まったく逆効果だ」と説きました。
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魔法のコンパス 道なき道の歩き方/西野亮廣
「ルーブル美術館の近くに寄った時に、入館料を払ってルーブル美術館に入って『モナリザ』を観る理由は、教科書で『モナリザ』を観たことがあるからだろう?」と。
旅行もそうですね。
基本的に人は、テレビかネットかパンフレットで「見たことがある場所」しか、旅行先として選びません。
『魔法のコンパス』を出版した時に、「ネタバレをしたら買う理由がなくなるじゃないか」という反論があったので、直後、「鎮まりたまえ」と言って、絵本『えんとつ町のプペル』を無料公開してみました。
少し手厳しい言い方になりますが、『ネタバレを防ぐ』が有効的な手となるのは、中身を知られたら集客が遠退いてしまう「弱い作品」だけです。
『もののけ姫』の公開時は、事前番組で、ほぼ全ての内容を観ましたが、迷わず映画館に向かいました。
「本物を観たい」という動機です。
人は、利益を得る場面では『確実に手に入る』を優先し、反対に、損失を被る場面では『最大限に回避する』を優先する傾向があることが分かっています。
#プロスペクト理論
#行動経済学
要するに、「ハズれる可能性が含まれているところに張るぐらいなら、実入りが少なくても確実に当たるところに張っちゃうよね」という話です。
今、日本は猛スピードで貧しくなっていますし、日本人は猛スピードで忙しくなっています。
言い換えると、「お金と時間の無駄遣いを猛スピードで嫌っている」と言えるかもしれません。
となると、10年前に比べて「知らないもの」「見たことがないもの」「ネタバレしていないもの」に賭けるリスクは高まっているので、「知っている(見たことがある)『本物』」に人が集まる流れは避けられません。
『劇場版 鬼滅の刃』がそうですし、踏み込んだ話をすると、当時、絵本『えんとつ町のプペル』の無料公開は業界関係者からも(無料公開したことを)避難されましたが、「無料公開しない絵本」をヒットさせるなんて、現代では、ほぼほぼ不可能です。
#ほぼほぼね
……で、
ここまでは『損失回避マーケティング』の話で、この話は、5年も6年も前からさせてもらっているんです。
今日のお話ししたい「人は『知っているもの』を選ぶ」という話は、これまで話してきたような『損失回避』の話じゃないんです。
今からお話しすることは、絶対に(転用できる)可能性があるので、死に物狂いでメモっておいてください。
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▼ 認知作品は時間を奪わない
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ものすごく意外かもですが、「テレビ初公開のあのメガヒット映画!」の番組視聴率って、そこまで良くないんです。
それよりも、千万回こすられている『天空の城ラピュタ』や、『となりのトトロ』の視聴率の方が良かったりします。
なので、日テレさんは、番組改編の時期(裏で新番組が始まる時期)に、ジブリ映画をぶつけたり
することがあります。
皆が観たことがあるジブリ映画は今尚、テレビのキラーコンテンツです。
人が「内容を知っているジブリ映画」にチャンネルを合わせる理由は、もちろん、『損失回避』もあるでしょう。
「面白いかどうか分からない裏番組を観るぐらいなら、ラピュタを観よう」といった。
僕はその理由以外に、もう一つ、人が「知っている作品(番組)」を選ぶ理由があると思っていて、それが、『知っている作品は席を外せるから』です。
CMに入ったタイミングではなくて、“視聴者のタイミングで”トイレに行っても、ゴミを出しに行っても、ストーリーを知っているから「戻ってこれる」んです。
テレビ初公開の「まだ観たことがない映画」だと、そんな真似はできません。
ストーリーに着いていくには一言一句逃すわけにはいかず、テレビに2時間ヘバリついておかなければならないのです。
「知らない作品」は自分のタイミングで席を外せないから、メチャクチャ時間を奪われるんです。
究極はスマホです。
知らない作品はスマホをイジりながら観れないんです。目線が外れてしまうから。
『天空の城のラプュタ』が放送される時に、「バルス祭り」が起きますが、「皆が『バルス』のタイミングを知っている」というのは勿論のこと、そもそも、スマホをイジれるのは「ストーリーを知っているから」です。
ジブリ作品は、友達とLINEしながら観ることができるので、全然時間を奪わない。
知られれば知られるほど時間を奪わないので、人間が忙しくなればなるほど強い。
「音声メディア」みたいなノリで、「ながら観」ができるんです。
……話をまとめます。
コロナで貧しくなったじゃないですか?
多くの日本人はとにかくマネーリテラシーが低いので、貧しくなった分を、「お金に働かせて取り戻す」を選ばず、「労働時間を増やして取り戻す」を選ぶことは間違いありません。
余計に忙しくなるでしょう。
その時、一つの考え方として、「いかに時間を奪わないコンテンツを提供するか?」が大切になってきます。
#クラブハウスは時間の奪い過ぎで失速した
今日お話しした『認知作品は時間を奪わない』を頭の片隅にでも置いておいてくださいな。
また、転用例が見つかれば、ここで共有しますね😊
現場からは以上でーす。
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※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。
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