図解師★ウルフです!
僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声記事も掲載しています!)
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「西野亮廣エンタメ研究所」2019年11月7日の記事
(以下西野亮廣さんの記事の引用です)
おはようございます。
肛門の付き合いをして以来、テレビで劇団ひとりサンを観ると胸がドキドキするキングコング西野です。これは恋ですか?
さて。
今日は『予算のデザインに対して思考停止している人(チーム)は、確実に駆逐される』という怖い話をしたいと思います。
今の時代を捉える時に、(サロンメンバーの皆様には説明不要たと思いますが)大前提として、「オンライン上でのダイレクト課金がカジュアルになった」が言えると思います。
生配信の課金アプリや、クラウドファンディングやオンラインサロン、『BASE』などのネットショップもそうですね。
個人が個人に直接支援できるようになりました。
YouTubeは「広告モデル」ではありますが、再生回数に応じて配信者にチャリンッとお金が入っていて、間接的ではありますが「見る=課金する」となっているので、「ダイレクト課金モデル」に分類してもいいかもしれません。
いずれにせよ、『好感度』や『認知度』がブイブイ言わせていた時代が終わり、シンプルに『ファン(支援者)の数』がモノを言う時代に入りました。
(※「入りました」とか言っていますが、この時代は8年前から始まっていました)
まずはこのことを踏まえておかないと、ここから先の話はできないのですが、世間はまだ、『クラウドファンディング』に対して「自分の金でやれ!」という浅いツッコミをいれたり、『オンラインサロン(個人のサブスクモデル)』と『オウム真理教』を並べて議論したりするレベルなので、なかなかやっかいです。
なので、この話は、オンラインサロンの中だけで話します。
先日のエッフェル塔の個展の総制作費(※スタッフの交通費なども含む)は「3000万円」でした。
入場料は無料で、「絵本がメチャクチャ売れた!」といっても、利益は30万円ぐらいです。
つまり、イベント単体で見ると、約3000万円の赤字です。
その前の『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』の総制作費は4000万円ぐらいで、人数を制限する為の入場料「大人500円(子供無料)」はいただきましたが、ブチ込んだ制作費からすると、焼け石に水で、こちらもイベント単体で見ると、スタッフさんの首が2~3人飛ぶぐらいの赤字です。
では、エッフェル塔の個展の予算はどこから持ってきたのでしょうか?
実は、ときどきキングコング西野が引き受けている企業案件(※ギャラが高い仕事)のギャラを、僕個人が受け取っておらず、マネージャー陣と話し合って、別でお財布を作り、先々に控えているビッグイベントの為に積み立てているんです。
満願寺の個展の予算はクラウドファンディングで集めたわけですが、ご支援いただいたリターン(返礼品)の「講演会」が明日も、明後日も入っています。
分かりやすく言うと、今も「満願寺の制作費の借金返済」で全国を飛び回っているわけですね。
このことから読み取れることは、「西野は、チケット代の売上でイベントを作ってねえ」です。
チケット代の売り上げ内でイベントを設計してしまうと、その程度の世界観しか作ることができません。
お友達の舞台とかを観に行かれた経験がある方もいらっしゃるかと思いますが、3000円~4000円払って、あの感じです。
チケット代の売り上げ内で作ってしまうと、(多くの場合は)グウの音も出ないほど圧倒する世界観をお届けすることができないわけですが、皮肉にも、通常は、チケット代の売り上げ内だけで作れるイベントしか企画が通りません。
「制作費3000万円で、入場料は無料で行こうと思います」という企画書は、通らないんですね。
結果、どうなるかというと、通ってしまう企画(※お客さんの想定内のイベント)は負け続け、予算的には本来通らないハズの企画(※ナンジャこりゃー!なイベント)に、お客さんが集中し、ファン(支援者)が集中します。
冒頭でお話ししましたが、オンライン上でのダイレクト課金がカジュアルになり、「ファン(支援者)の数」がモノを言う時代です。
そこさえ押さえておけば、イベントの赤字なんぞ、後でどうにでもなります(たぶん!)。
僕らは「ファンの数(支援者)」の格差の始まりに目を向けるべきで、「ここで予算を積み立てておいて、ここで爆発させて、一気にファンを作る」や「このウン千万円は先行投資であり、広告費であり、ここでブランド価値をつけて、ファンを作って、3年後から回収に入る」といった“予算デザイン”にあると見ています。
「仕掛けたところで、ファンが生まれないエンターテイメント」は現代においては投資価値はゼロです。
『通る企画』というのは往々にして、予算デザインが思考停止しているオジサン(および責任を取りたくないオジサン)が、「その一回でペイできるのか?」という判断基準でハンコを押すので、いかに時間とお金をゴミ箱に捨てているか、ということを、作り手は自身の骨に刻んでおいた方がいいと思います。
ダジャレみたいになっちゃいますが、今、『パン屋』が作らなきゃいけないのは『ファン』で、「ファンを作る為のパン屋の設計」を徹底的に研究しなきゃダメで、それは物語デザインを突き詰めた「味の成長を売りにするパン屋」かもしれないし、予算デザインを突き詰めた「全品無料のパン屋」かもしれません。
それを可能にするためにはどうすればいいのか?
そこに命を賭けるんだよ(*^^*)
お互い頑張りましょう。
現場からは以上でーす。
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※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。
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